金庫株特例

　相続した非上場株式を発行会社に譲渡した場合に受けられる所得税法上の優遇措置をいう。金庫株とは自己株式のこと。通常、個人が非上場株式を発行会社に譲渡した場合には、みなし配当があったものとされ、最高税率55%で総合課税の対象となるが、事前の届出をし、この特例が適用される場合には、配当所得があったものとみなされず、譲渡所得として一律20%の分離課税となる。ただし、相続開始後3年10カ月以内の譲渡や、納付すべき相続税額がある場合に限られる。

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（週刊「T＆A master」998号(2023.10.9「今週の専門用語」より転載）

（分類：税務　2024.3.8　ビジネスメールUP! 3342号より )