コベナンツ（財務制限条項）

　借入期間内における作為・不作為について借手が誓約する、借入契約における特約条項。その多くは「一定の自己資本比率の維持」「一定の純資産額の維持」等の財務的な遵守事項である。一般に、コベナンツを遵守できない場合には、債務者（企業）は「返済期日が到来するまでは元本を返還しなくてもよい」という期限の利益を喪失することが定められているが、これを実行すれば企業の倒産の引き金となりかねないため、実際にはコベナンツに抵触しても債務の一括返済を迫られるケースは少ない。

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（週刊「T＆A master」992号(2023.8.28「今週の専門用語」より転載）

（分類：会社法　2024.1.19　ビジネスメールUP! 3323号より )