第57回


パートタイマーに支払う退職金

 家庭の主婦がパートにでて家計を助けるということは昔からよくある話。今のご時世を考えれば尚更だろう。ただ、配偶者控除の適用を受けるために年間の賃金を103万円以内に押さえることもよく行われていることだ。

 ところで、会社によっては、パートタイマーの賃金のうち、年間103万円を超える部分については、会社名義の積立定期にしておき、退職時に一時金として支払うケースもあるようだが、気になるのは税務上の取扱い。

  この場合だが、退職金の資金源は毎月受領すべき賃金を積み立てたものであり、この積立金は退職するしないにかかわらず、会社に請求して受領する権利がある。また、積立金制度に加入するかどうかは任意であると考えられ、加入したものとしないもので、所得の種類が違う取扱いをすることも変な話である。したがって、退職所得とはならず、支払確定時の給与所得ということになる。

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2002.5.17 ビジネスメールUP! 290号より )

 

 
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