第23回


フェラーリって社有車でいいの?

 最近都内では真っ赤なフェラーリが目立つようになってきた。季節のせいか、リッチな層が増えてきたのか真相は定かでないが、これがまさに景気回復の"走り"となってほしいものだ。

 ところで、税務でも高級外車は問題となるケースがある。会社オーナーが真っ赤なフェラーリを会社名義にして、購入代金、ガソリン代、保険料、駐車場代、諸経費まですべて会社持ちとした場合にこれらが会社の経費として認められるかという問題だ。真っ赤なフェラーリが会社の業務とどう関係するのかが経費性のポイントだが、場合によっては経費とはならずにオーナーに対する役員賞与ということまで考えられる。

 このケース、まさに税務上の"グレーゾーン"であり、会社の経費でいいのかどうかは、業務内容、車そのもの、車の使用実態などで結果が異なってしまう。

 巷間では、「4つドアなら会社経費でいいが2つドアはダメだ」とか、「経費の一部でも個人が負担しているなら社有車とは認められない」などの噂はあるが、明文の規定はない。

 "真っ赤"なフェラーリは実は"グレー"なわけだ。ともあれ、ベンチャー企業の社長がスーパーカーに乗ると会社が傾くというジンクスもあるからくれぐれもご注意を。

2001.8.24 ビジネスメールUP! 191号より )

 

 
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