第8回

キャッシュフロー経営上の資金需要(3)  

 企業防衛上の資金需要対策の3点目、「退職慰労金対策資金」について述べます。  寝食を忘れ、日夜業務に精励されてこられた経営者の方々には、その功績に見合った十分な退職金が必要です。業務に左右されず慰労金を支払い、又会社の財務を圧迫せずスムースな支払いをする為には計画的な財源の積立、償却が必要です。約70%の経営者の方々が社員の為の退職金手当には配慮されているにもかかわらず、御自身への対策が不十分だと感じています。

◎ 退職慰労金の一般的算出方法

最終報酬月額 × 役員在任年数 × 役位倍率 + 功労加算金


※役位倍率  
会長・社長 2.7
専務 2.0
常務 1.8
取締役 1.6
※功労加算金 貢献度に応じて慰労金の30%以内

EX
役員在任年数 30年  
最終報酬月額 120万円の社長が勇退

9,720万円+功労加算金が必要額となります。

 

2001.7.30 ビジネスメールUP! 183号より )

 

 
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