第2回
生命保険は強力な会社スタッフ
現在日本では、生命保険の普及率は約95%で世界NO1。
企業個人の大多数が生命保険を必要と感じていることの表れです。
ことに企業においては、収益というリターンを得る為日々リスクテイクしています。規制緩和、徹廃、保護システムが崩壊してゆく中、様々な可能性が増すと共にかつてないリスク増大社会を迎えております。
生命保険も「普及段階」から、自社固有のリスクをきめ細かにカバーしうる「質の高いサービスとして対応されるべき段階」になってきました。そうした自社の目的に合致した保険加入率という捉え方をしますと、その数値はなんと10%程度になってしまいます。
経営再生、経営ビッグバーンのうねりの中「リスク」の捉え方も戦略的に行われるべきです。どこにどれほどのリスクがどういった"カタチ"として横たわっているのかを科学的、客観的に数値化してみる必要があるのです。例えば社長に3億の保障があるとします。金額的に十分なのか不十分なのかと言った問題。又保障される期間がいつまでかといったことも大変重要な問題です。10年あるいは20年で妥当か否か等・・・。経営戦略として「守りの領域」を一大テーマとして策定することが、先行の不透明さ、不確実性を軽減させます。
いわば「リスク感性」を持つことが、積極的に企業価値を高めることにつながるのです。
昨今、成長神話、安全神話を自負してきた我国において、急務となり多用される「危機管理」、「リスクマネジメント」の概念。国、企業、個人各層において必要な概念です。
経済のさらなるサービス化、ソフト化の中で求められるスピード経営の時代。最も重要なバランスシート上の「資産」に表示されない人材という資産価値に、市場は注視していることは言うまでもありません。
そうした保全を通し、ひいては会社資産を劣化させない防波堤が真の生命保険サービスのあるべき姿なのです。
(2001.7.13 ビジネスメールUP!
177号より
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