証券会社で特定口座の申込みが開始！

　平成15年１月から源泉分離課税が廃止されてしまうことから、従来と同様に投資家が確定申告を行わない仕組みが作られている。これが"特定口座"だ。この特定口座の事前申込みが本日（９月２日）から各証券会社でスタートしている。特定口座を開設するには、氏名、住所、生年月日等を記載した「特定口座開設届出書」を証券会社に提出するとともに、運転免許証などの本人確認書類を提示することになる。

　この特定口座の開設だが、一つの証券会社で１口座のみ。ただ、別の証券会社であれば、それぞれに特定口座を開設することができる。特定口座には、投資家の選択により源泉徴収されるものとされないものの２種類がある。前者については、上場株式等の譲渡益について、その都度、源泉徴収を証券会社が行う申告不要となるもの（※住民税等については別途申告が必要）。後者は、特定口座のある証券会社が発行する年間の譲渡損益等が記載された「年間取引報告書」を確定申告書に添付することにより、簡単に確定申告を行うものだ。

　ただし、前者の申告不要とする特定口座の場合であっても、1,000万円までの取得に係る上場株式等の非課税特例などの適用を受ける際には、確定申告が必要になるので要注意。

（2002.9.2　ビジネスメールUP! 333号より )