企業不祥事は他人事！？

　企業不祥事は「経営トップの認識の甘さ」と「企業風土」が問題であると回答する新任取締役が７割強いる一方、「自社には心配ない」と自信のある回答は７割近くを占めることが、日本能率協会が８月５日にまとめた「第５回新任取締役の素顔に関する調査」結果により明らかになった（※調査は今年の１月から６月までに選任された上場企業の新任取締役1,046人を対象に行われたもの）。

　 調査結果によれば、自社に関して不祥事は起きないだろうという認識を持った新任取締役が多く、逆に「多少心配である」とした回答は30.6％、「非常に心配である」と回答した人はわずか2.3％にすぎない。毎日のように企業不祥事に関するニュースが新聞紙上を賑わしているが、企業不祥事は他人事！？といった感じようのようだ。

　 なお、新任取締役が思うエクセレントカンパニーの第１位は「ソニー」と「トヨタ自動車」。ソニーについては調査開始以来の５年連続の1位。以下、「本田技研工業」、「ＧＥ」、「キヤノン」の順になっている。いずれも不祥事には関係のない企業が上位に来ているようだ。

http://www.jma.or.jp/release/28.html

（2002.8.7　ビジネスメールUP! 325号より )