債務の株式化(デット・エクイティ・スワップ)

 ダイエ−、長谷工などの経営再建策に債務の株式化が盛り込まれるようです。 債務の株式化は、文字通り、借入金などの債務を、株式・出資に振り替えることをいいます。債務者は、債務の株式化により、返済の必要がなくなり、利子を払う必要もなくなります。債権者(銀行側)から見れば、倒産や債権放棄では、貸金の回収が見込めませんが、債務の株式化では、企業が再建した場合に、株式を売却したり、配当を受けたりすることができます。

  企業再建策に債務の株式化を用いるには、借手企業が債務の株式化後に確実に再建すると見込まれなければなりません。再建が果たせないものであれば、問題の先送りに過ぎません。また、債務の株式化は、既存株主の持分に影響を与えます。企業再建策として、債務の株式化を行う場合には、一方で株主責任として、減資が行われることが多いようです。減資と、債務の株式化に伴う増資が行われることで、既存株主は、所有株式の価値が希薄化し、株主責任を果たすことになります。

2002.2.25 ビジネスメールUP! 259号より )

 

 
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