サッチーショック!?

 野村沙知代氏の脱税事件でテレビは大騒ぎです。録音テープが出るやら、野村監督辞任やら、親子の愛憎やらで、確かにテレビ向きの脱税事件ですが、いわゆるファミリー企業を使った税逃れはそれほど珍しいことではありません。

 新人記者の時代、よく聞かされた言葉があります。「脱税の手口って言ったってねー。たった2つしかないのよ。売上を除外するか、経費等を水増しするか、だけなんだから。詰まるところ。」

 親族を役員名簿に連ねる会社であれば、他人の目など気にする必要がありませんから、「…ということにしておけば」的な経理処理が横行するわけです。こういったいい加減な経理処理を解明する力を持っているのが唯一「国税当局」というわけです。商法などは全く調査機関を持っていないのですから、恐いのは全国に税務署網を持っている国税当局となります。

 いずれにせよ、"納税は国民の義務"などと仰々しくするつもりはありませんが、税を逃れることはウソをつくことでもあります。一連の報道を見て、「ドキッ!」とするかたが多かったのではないでしょうか。 平成13年分の確定申告が近づいてきました。今回の野村氏の脱税報道が、結果として適正申告に寄与することは間違いないですよネ。

2001.12.7 ビジネスメールUP! 233号より )

 

 
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