レジェンド問題

  最近よく耳にするレジェンド問題。これは、1999年3月期から英文で作成された財務諸表の監査報告書に「この財務諸表は日本の会計基準で作成されており、また監査も日本の監査基準で行われている」といった旨の警句(Legend Clause)が米国の5大監査法人から付されたこと。一部の企業では、この"警句"を外した例も見られるが、ほとんどの企業ではまだこの警句が付されているのが現状だ。

 山一證券や北海道拓殖銀行などの大手上場企業の破綻をきっかけに日本の財務諸表に対する信頼性が揺らいでいることを端に発している。しかし、このレジェンドとは一般的にマスコミ等では前述のように"警句"と訳されているが、実際には説明文という意味。日本企業や日本の公認会計士にとっては何ともいえない言葉だが、一刻も早く世界に通用する会計基準と監査基準の策定が待たれるところだ。

2001.11.5 ビジネスメールUP! 220号より )

 

 
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