変わる税理士試験

 社会人にも人気が高い「税理士」資格。この資格試験が来年から変更される。ひとことで言うと、「受験資格が緩和される一方で、抜け穴がなくなる」だ。

 受験資格要件から行くと、一定の事務従事期間(3年・5年・10年)が一律3年に短縮されるほか、専修学校の専門課程修了者にも受験資格が与えられる。

 一方の抜け穴封じだが、これは「ダブルマスター」と呼ばれる問題を解消する目的だ。従来、商学修士には「会計科目」が免除され、法律学又は財政学の修士には「税法科目」が免除される仕組みとなっていた。つまり、大学院に2年・2年の4年間通って、商学修士と法律学等の修士とのダブルマスターとなれば、税理士試験は無試験でパスできたわけだ。

 ところが、来年4月1日以後大学院入学者からは、修士課程が「会計学」と「税法」に限定された上、会計・税法それぞれについて少なくとも1科目は実際に試験を受けなければならないこととされた。

2001.10.31 ビジネスメールUP! 218号より )

 

 
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