TOPIXと日経平均

　TOPIXとはTokyo Stock Price Indexの略で、東証株価指数のことです。一方、日経平均とは日本経済新聞社の公表している株価平均値です。東証は1969年7月より、東証修正株価平均の発表に代えて、TOPIXの公表を開始しました。東証修正株価平均を受け継いだのが日経平均です。
　TOPIXは上場株の時価総額（銘柄毎の時価総額（株価×株式数）を合計）を基準時（1968年1月4日を100とします）と比較することで算定します。一方、日経平均は一部の銘柄の株価を単純平均して算定します。
　すなわち、TOPIXは東証一部上場銘柄の全てをカバーするのに対し、日経平均は225銘柄（約15％）しかカバーしていません。また、日経平均は株式数を加味していません（分割等は加味していますが）ので、株式数の少ない銘柄の騰落の影響を大きく受けてしまいます。よって、日経平均の場合、指数リンク債のノック・インをねらった相場操縦の危険が大きいといえます。
　理論的には、優れているTOPIXですが、一般的な知名度は日経平均の方が圧倒的に高い状況です。

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（週刊「T＆A master」027号(2003.7.14)「ことばのコンビニ」より転載）

（分類：会計　2003.9.17　ビジネスメールUP! 476号より )