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富士山2度登るバカ、4度登る親バカ

山開きを聞いて、父と娘は富士山登山を計画。
ところが話題はあらぬフジヤマへ


 「お父さん、富士山の山開きって7月1日でしょう?お父さんは、富士山に登ったことがあるのよね。」石部みどりさんが、石部金吉税理士に聞いています。
 「僕は、3回富士山にチャレンジしたけど、頂上にたどり着けたのは1回だけさ。」石部金吉さんは、娘さんに応えます。

「3回チャレンジして頂上まで行けたのは1回!そんなに富士山って大変なの?」

「日本一高い山なんだから、それなりに大変だし、天候にも左右されるんだよ。僕が最初にチャレンジしたのは小学2年の時、8合目でダウンしたんだ。」

「私も今年登ってみようかと思っているんだけど、お父さん一緒にどう?」

「富士山は、素人の僕には一度でいい山だよね。12年前に登った時も、1度登ったことがあるから、病人介護の名目でさっさと下山してしまったのさ。富士山登山の特徴は、頂上に着くまで登りっぱなしというところだよね。だから、空気の薄さもあって、大変なんだよ。『富士山二度登るバカ』っていう俗言があったと思うけど、みどりと一緒なら、『もう一回登ろうかな』っていう気にもなるから親バカだよね。」

「そういえば、税務訴訟の活火山『フジヤマ判決』が最高裁でも認められたって聞いたんだけど?」

「東京地裁民事3部(藤山雅行裁判長)が、納税者勝訴の判決を連発したことで、注目されていたわけだけど、上級審の判断は今のところ是々非々といった感じだね。フジヤマ判決が『売買契約を補足金付交換契約という法形式に引き直すことは許されない。』とした件は、高裁で認められて、最高裁でも上告が不受理になったことで確定したんだ。このほか、T&A(6月2日号【No.021】)に掲載されていた『認知判決後の価額金の支払』の問題も、控訴棄却で確定しているんだ。一方、『興銀の貸倒損失』や『海外送金』など、高裁で逆転した判決もあるし、総合的な評価は難しいよね。
 注目すべきは、『ストックオプション訴訟』と『銀行税条例(外形標準課税)訴訟』の決着ではないのかな。」

「黙って富士山に登るより、税金のこともいろいろ教えてよね。」

「そんな余裕のある登山ならいいね。」



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週刊「T&A master」025号(2003.6.30)「石部家の人びと ―父と娘の税理士問答 」より転載)

(分類:税務 2003.9.5 ビジネスメールUP! 472号より )

 

 
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