第26回

日本版401K具体的導入企業の実例(株)ファーストリテイリングA

  「ユニクロ401K」の特徴は、月額36,000円の非課税限度額の枠内で、401K掛金として拠出する金額と給与として受取る金額を社員個人が決定してゆくことだ。具体的には、下記のとおり8パターンの中から選択を行う。

   401K拠出分   給与受取り 
@  36,000円        0
A  30,000円     6,000円
B  25,000円     11,000円
C  20,000円     16,000円
D  15,000円     21,000円
E  10,000円     26,000円
F   5,000円      31,000円
G     0        36,000円
 掛金上限は36,000円で、以下30,000円からゼロまで5,000円刻みで設定。
 又半年毎に掛金も変更可能だ。

 ユニクロ401K導入は同社の人事思想に基づいた導入となっており、その根幹は会社と社員との関係においては自立的関係を重視。旧来の組織的主従関係ではなく、対等関係でありたいとしている。

 つまり会社が社員をしばりつけたり、又社員が会社に依存するといった関係ではないということだ。すなわち401K導入が退職金延長の議論とされていないところが最もユニークな点だ。
 この導入が働くことの意味、働き方、人生の枠組みであるライフプランを考えてゆく契機にまでふくらませているのである。

2002.7.19 ビジネスメールUP! 317号より )

 

 
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